美味しいぶどうができるまで
ぶどうが実るまでの様子です。
お客様のお手元に届くまでの、小さかった蕾が、立派な葡萄になっていくまでの様子をご覧ください。
たちばなやのぶどう作りへのこだわりについては、以下のページをご覧ください。
①ビニールハウスの張替え
加温のぶどうを栽培をするために、ぶどう棚にビニールを張ります。
ハウス内の気温と地温を上げることにより、ぶどうの芽が徐々に目を覚まし始めます。
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ビニールハウスの完成です -
ぶどう棚の中の様子です
②芽かき
芽が出る時に主芽のわきに副芽がでてくるので、その副芽をとり除くことを「芽かき」といいます。
これは芽を一つにすることによって、養分の分散をなくす意味があります。
「芽かき」は養分の無駄をなくすために、なるべく早めに行います。
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芽かき前 -
芽かき後
③副穂摘み
種無しぶどうを作るためには、ジベレリンの100ppm水溶液にぶどうの花穂を浸透させるジベレリン処理を施さなければなりません。
この処理はだいたい開花14~10日前で、全体の蕾が離れ始めた時が適期です。
ジベレリン水溶液には花振るい防止のためにフルメット5ppmを加用させておきます。
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副穂を摘み前 -
副穂を摘み後
④一回目ジベレリン処理
種無しぶどうを作るためには、ジベレリンの100ppm水溶液にぶどうの花穂を浸透させるジベレリン処理を施さなければなりません。
この処理はだいたい開花14~10日前で、全体の蕾が離れ始めた時が適期です。
ジベレリン水溶液には花振るい防止のためにフルメット5ppmを加用させておきます。
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1回目ジベレリン処理適期の花穂 -
ジベレリンの100ppm水溶液
⑤新梢の誘引
ぶどうの新梢を放任しておくと、好きな方向に伸びてゆきジャングルのようになるので、どの新梢にも均一に日が当たるように誘引してあげます。
誘引の仕方は、スペースのある空間に新梢をもってゆき、棚に通してある小張線にバインド線で結びつけます。
新梢はさらに伸びたりするので、数回この作業を繰り返すことになります。
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新梢の誘引 -
新梢の誘引
⑥摘心
摘心とは、ぶどうの新梢の先端部を取り除くことをいいます。
これをしないと、養分が先端に集中してまだまだ伸び続け、かんじんのぶどうの房に養分が十分に供給されないので、花振るいや粒つきが悪くなってしまいます。
それらを防ぐために摘心を行います。
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摘心前 -
摘心後
⑦2回目ジベレリン処理
2回目ジベレリン処理はだいたい満開の約10日後頃で、ぶどうの粒がまっち棒の頭ぐらいになった時にジベレリン100ppm水溶液にぶどうの房を浸透させます。
浸透させた後は棚線をはじいて、滴がたまった部分にサビがでないようにします。
この2回目ジベレリン処理で果粒を大きくすることができます
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2回目ジベレリン処理適期のぶどうの房 -
ジベレリン100ppm水溶液
⑧ぶどうの房の整形と摘粒
自然のままに育てたぶどう房だと、房の肩に出っぱった部分を作ったり、大きくなり過ぎて間延びしたような長すぎる房になったりするので、肩の出っぱりを切ったり、房の下を切り縮めたりして、商品として見栄えがよい房を作ります。
また摘粒(てきりゅう)といってぶどうの粒を間引く作業もします。
これをすると粒同士の押しくらまんじゅをなくし、粒を太らせ、粒ぞろいがよくなります。
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房の整形前 -
房の整形後
⑨ぶどうの笠かけ
ぶどう用の笠紙は真中半分まで切れ目があり、その切れ目から蔓を通して真中までもってゆき、房の上で笠になるように丸めてホッチキスでとめます。
紙にロウが付いているので、雨もよくはじきます。
笠は雨をよけて病気の発生を防ぎ、強すぎる日光を遮ってくれます。また害虫、鳥などから果実を守ってくれ、葉がこすれて果実に傷がつくのを防げるので外観の向上にも役立ちます。果粒の裂果も防げます。
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ぶどう用の笠紙とホッチキス -
笠を被せたぶどうの房
⑩ぶどう棚への防鳥ネット
ムクドリやカラス、スズメなどに食べられると外観からの商品価値をなくしてしまうので、鳥獣対策として園内に入ってくるのを防ぐ為に、防鳥ネットで農園全体を覆いかぶしてしまいます。
それでも毎年どこからか農園に入ってくるので困ってしまいます。
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ブドウ棚のサイド部分の防鳥ネット -
ブドウ棚の上にも覆います
⑪ぶどうの収穫と出荷作業
早朝から収穫してきたぶどうを、一房づつ品質を確かめて、大きさに選別して箱詰します。
デラウェアは小粒のブドウなので、粒とりの作業がとても大変です。
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収穫したぶどう -
ぶどうの大きさの選別
⑫収穫直後の葡萄園の様子
ぶどうの収穫が終った頃です。
葉面積指数は約3ぐらいで、ぶどうにはちょうどいい葉の数です。
収穫後の葉の管理は特に大切で、来年の養分貯蔵の為に光合成を行ってもらわなければならないからです。
そこで、もう少し頑張ってくださいという気持ちでお礼肥をあたえて、病害虫防除のボルドー液を散布します。
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棚下から見上げた葉の様子で
葉面積指数は約3ぐらいです -
上から見たぶどう棚です
⑬剪定作業
剪定は「短梢剪定」をしており枝の基部の芽を2~3個だけ残してその先を切り捨てます。
切ってしまう量は樹勢に応じて強弱の剪定を行います。
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剪定前 -
剪定後
⑭荒皮剥ぎ
ぶどうの樹の古くなった表皮の間には病害虫が潜んでいて、その中で越冬したりするので、皮を剥ぐことで病害虫の防除にもなります。
こういった作業が農薬を減らすことにもつながってくるので、とても大切です。
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荒皮剥ぎ前 -
荒皮剥ぎ後